2023年5月18日
乃木坂46の1期生である齋藤飛鳥が卒業し、乃木坂46の1つの歴史に幕が下りた日。
僕は「乃木坂46」というグループそのものに惹かれたので最初は箱推しだったけど、各メンバーのパーソナリティを知るにつれて箱推しは変わらずとも「推しメン」が徐々に出てくるわけで、飛鳥ちゃんは推しメンの1人だった。
くしゃっと笑った時の笑顔
照れているときの笑顔
ケラケラと笑う声
MVや雑誌で見せるクールな表情
しなやかで、優雅で、キレのあるダンス
乃木坂のことをよく考えて、グループのために行動する姿
天邪鬼で予想が出来ないところ
あまり表には出さないけど、すごく優しくて、仲間想いで、後輩想いなところ
うまく書けないけど、好きなところはこれ以外にもたくさんある。
そんな飛鳥ちゃんの最後の姿、先行販売は全落ちしたけど一般販売で幸運にもチケットを入手でき、Day1もDay2も東京ドームで見届けることが出来ました。
Day1はほぼ天空席だったので表情なんかは肉眼では全く見れなかったけど、極力モニターは見ずに生で飛鳥ちゃんを見ることに。
飛鳥ちゃんは年末の最後の紅白の時から「最後は楽しく終わりたい」と言っていたけど、その言葉のとおりでDay1はとにかく楽しくて、感傷に浸る時間もあったけどその直後には盛り上がる楽曲が来たりして、感傷に浸っている時間はほぼ無かった。
「楽しんで欲しい」という飛鳥ちゃんの気持ちが伝わってくるような構成だと感じたので、この日はとにかく全力で楽しんだ。
「他の星から」で魅せたさくちゃんとのパフォーマンス
「飛鳥の子」と言われる程に飛鳥ちゃんを慕い、その姿を追いかけていたさくちゃんが、あの飛鳥ちゃんと並んでもダンスも表情も遜色ないぐらいに輝いていて、二人のパフォーマンスに完全に魅入られていた。
かと思えば、曲が終わって舞台袖に下がるまでの間、思わず涙が溢れていた?(モニター見てないので表情までは分からなかった)様子のさくちゃんに寄り添い、頭を撫でながら歩いていた飛鳥ちゃん。
僕の大好きな「他人の痛み、悲しみに寄り添う飛鳥ちゃん」がそこにはいた。
「全部、夢のまま」は、勝手ながら歌詞に共感するばかりで「この時間がこのまま続くのなら…」と考えてしまったし、乃木坂にハマりつつあった頃にMVを何度も見た「Sing Out!」では、会場全体が一体となってハンドクラップしていたあの空間が楽しすぎたし、飛鳥ちゃんの華麗なソロダンスを生で見れることが嬉しくて仕方がなかった。
天空席ゆえに、最後の「乃木坂の詩」は会場全体が紫に染まった姿を見ることが出来て、「乃木坂46」と「ファン」が一体となった瞬間を感じることが出来た。
そして、最後の日となったDay2
この日ばかりは、本当に楽しかったけど、それだけでは終わらなかった。
飛鳥ちゃんは卒業発表してから最後まで一貫して「楽しく終わりたい」と言っていたし、実際その通り行動していたと思うけど、心なしかこの日は隠しきれない寂しさが溢れてたように思えた。
Day1から一貫して「後輩の輝いている姿を見て欲しい」「これからの乃木坂46も好きで居てほしい」というメッセージが伝わってきていたけど、「絶望の一秒前」「I see…」「トキトキメキメキ」と期別曲に続けて「アンダーってすごいんだぞ!」という強いメッセージを込めた「扇風機」「Against」
特に「Against」は選抜もアンダーも経験してきた飛鳥ちゃん自身の「力強さ」「凄み」「迫力」が伝わってきたし、それに追随するように現アンダーメンバーも力強いパフォーマンスを見せていて、グループとしての強さを思いっきり見せつけてくれた時間だった。
Day1でもさくちゃんと披露した「他の星から」は、心なしかDay1よりもさくちゃんの表情が明るくて「もう涙は見せない」という後輩としてのさくちゃんの強さが見えたような気がした。
「制服を脱いでサヨナラを…」では星野みなみちゃんの卒業セレモニーでの二人の姿を思い出した。
ほかにも記憶に残る楽曲やMCは多々あったけど、個人的に一番刺さったのは「人は夢を二度見る」
これからの乃木坂に対する想いを語った後に披露されたこの楽曲、MCから中盤までの間、飛鳥ちゃんは涙を流していた。
その涙を見ながら、涙の意味や飛鳥ちゃんやメンバーの心境、そして自分の気持ちを歌詞と重ねながら考えてしまい、この曲は涙が止まりませんでした。
自分にとっては「もしこの曲に飛鳥ちゃんが参加していたら」という気持ちがほんの少し胸の中にあったので、その叶うはずが無かった夢が叶ってしまった瞬間でもあって本当に嬉しかった半面、曲の終わり=夢の終わりであり、終わりがどんどん迫ってくるにつれて込み上げるものがあった。
もしかしたら、飛鳥ちゃんにとっても「まだ乃木坂で活動していたら」と思うことがほんの少しでもあったのだろうか。
それとも「自分自身の未来」に想いを馳せていたのだろうか。
もしくは「これからの乃木坂46」を想っていたのだろうか。
正解は分からないし、分かるはずもないのに考えてしまった。
「硬い殻のように抱きしめたい」は飛鳥ちゃん関連で一番好きな楽曲で、勝手ながら飛鳥ちゃん自身の内面や後輩との関係性と重ねていた部分が元々あったけど、MCで「母を想いながら歌います」という言葉があり、これまで活動を支えてくれた母親という存在への感謝の気持ちが新たに伝わってきたのが印象に強く残った。
でも、湿っぽく終わらないのが飛鳥ちゃん。
アンコールまで怒涛の盛り上がりで、最後は「ジコチューで行こう!」で締めたばかりか、最後の言葉では「明日から恋しちゃうかもね!もしかしたらお前らが嫁になるかもね!俺の嫁ですね!!」と、可愛らしい笑顔で幕を閉じた飛鳥ちゃん。
アイドル齋藤飛鳥、完璧な幕引きでした。
実はそのあと、僕はステバだったのでステージを降りた後の飛鳥ちゃんをほんの数秒だけ見ることが出来たのですが、ステバにも手を振ってくれた飛鳥ちゃん。
自己満足でしか無いと自覚しているけど、自分自身の気持ちの整理のために最後に「飛鳥ちゃん!ありがとう!!!」と、全身全霊で力の限り叫びました。(近くの席で不快な思いをした方がいたら申し訳ありません)
これで「乃木坂46の齋藤飛鳥」の物語は終わりを迎えたけど、これからの「齋藤飛鳥」のことも応援していきたいし、「サイド バイ サイド」で見せてくれた「俳優 齋藤飛鳥」も個人的には見てみたい。
そして何よりも飛鳥ちゃん自身が強く望んでいたように「これからの乃木坂46」のことも応援します。
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